過去ログ - 「これがあなたの為なの」その真相は!
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/12(土) 00:06:58.81 ID:vv/3fRHo0
第一話 暗闇
キィィィィ
黒板を爪で引っ掻いたような不快な音で、目を覚ました。
けれども目を開けたはずなのに広がるのは真っ暗闇。
確かめるようにまた目を瞑った
(3.2.1...)俺は心の中で数えた。
恐る恐る目を開けた。
眼前に広がるのは不安を仰ぐような暗闇。
何度か繰り返し同じ事をしてみたけど、
結局は暗闇でしかなかった。
俺は何かを探るように手足を動かした。
それはまるで、自分ではまともに動けない、生まれて間もない赤子のように恐る恐る、あるいは勇敢に何も見えないこの場所を探るように。
だけど何も触れない。
苛立たしい。
触覚があるはずなのに、何も感じられない。
視覚も触覚も刺激がないと、どこか不安で頭がおかしくなる。
ー無だーーー

でも確かに俺は存在していた。
苛立つ心は感じれた。
それだけでホッとできた。

どのくらい時間が経ったのか、それを調べる術も今はない。

(くそっ!なんなんだよここ)

俺は既に限界だった。

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