31: ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2013/10/14(月) 21:11:21.86 ID:ZqZKzP3U0
それほど経たない内に、第七班には欠員の補充があった。
根に所属する肌の白い少年が、暗く沈みこむナルト達に作り笑いを向けている。
サクラは一体どこへ消えてしまったのだろう。
俺の家の付近で目撃されたのを最後に彼女は姿を消してしまった。
俺がもっと注意していれば、サクラは消息不明にならずに済んだのかも知れない。
悔やんでも悔やみきれない思いが、また一つ俺に刻み込まれる。
ナルトとサスケも、随分口数が減ってしまった。
和気あいあいとしていた頃が懐かしく、二度と戻れないのだと意識するのが辛い。
サクラがいなくなってから二人とも、何かに怯えているように見えた。
理由も分からないまま仲間の失踪を受け入れなければいけないのだから、当然の反応だと言えるだろう。
里に潜む脅威に、俺も危機感を募らせていた。
残った二人だけでも、俺は守り抜かなければならない。
そして新たな第七班のメンバーも、当然その対象だ。
彼らを守り育てる責任が俺にはある。
そう思うと、俺は無性に笑いたくなるのだった。
終わり
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