11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/16(水) 01:07:41.96 ID:zUbyibty0
その一幕をはっきりと覚えているからこそ、このことは思わず声をあげてしまうほどの驚きでした。
それはつまり、私達が羽ばたき始めたことの証であり、少々のことでは揺らがないとプロデューサーさんが信じてくれるという証なのですから。
そんな喜びの傍で、プロデューサーさんと彼女の会話は続いていました。
『ところで、さっきはなんでいきなり俺の湯呑を取ったの?』
『え……?』
『ほら、俺がアイドルの仕事について話した後さ、返事くれるまでずっとだったじゃない』
『……あ』カアッ
さっきまでの悠然とした雰囲気は何処へやら、心底慌てたように顔を真っ赤にして、わたわた、手ばかりが元気に泳ぎだします。
その全く違う雰囲気には、微笑ましいような可愛らしさがあって、どう転んでも魅力的な表情を見せてくれる彼女は、ああ、やっぱりプロデューサーさんが連れてきた子なんだな、と思わず納得してしまいました。
『あれは、その、違うんです』
結局、私がポットにお湯を注ぎ終えたころ、ようやく落ち着いたのか、彼女が弁明を始めました。
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