過去ログ - 真「ボクは雪歩の何になれるのか」
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30: ◆ueTY3VLB/s[saga]
2013/10/27(日) 22:11:13.68 ID:WO3tRq+Yo
下手なりに練習を重ねて、いよいよ収録当日。
いつもより少し早く起きて、午前中に事務所に向かった。
登校中の学生の流れに逆らって駅の改札をくぐると、なんだか不思議な感じがした。
事務所に入ってすぐ、ソファーに縮こまって座る雪歩とその傍に立つプロデューサーの姿が目に入った。
「おはようございます」
「おはよう。二人ともちょっと早すぎないか」
プロデューサーはちょっと困ったようにはにかんだ。
「えへへ、そうですかね……。ところで雪歩、どうしたの?」
「……はっ!あ、真ちゃん、おはよう……。ちょっと、寝不足で」
雪歩は控えめにあくびをして、目元を擦った。
彼女の目の下にうっすらとクマが出来ていた。不健康というよりは病弱で儚げな印象があり、より彼女の危なげな可憐さを強めていた。
小さく溜息をついてから、雪歩の左隣に座った。二人分の体重で、ソファーが大きく沈んだ。
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