194: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/11/03(日) 20:55:57.12 ID:eF5J3BR30
そろそろ投下します。
195: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/11/03(日) 20:56:45.16 ID:eF5J3BR30
何でそんなことを知っているんだろう?
当麻もあの機械を使うようになって夢の中の世界と記憶が共有できるようになったってこと?
いや、違う。当麻はちょっと怖い顔をしている。
196: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/11/03(日) 21:01:29.61 ID:eF5J3BR30
「それを基に、わたしが能力研究の一環で作った、美琴ちゃんスペシャルなんだから」
ちょっとおどけて言ってみる。
197: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/11/03(日) 21:09:26.11 ID:eF5J3BR30
当麻の顔がまた厳しくなる。
「お前、意味がわかって言ってんのか」
198: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/11/03(日) 21:14:03.89 ID:eF5J3BR30
当麻の言葉にわたしは懸命に反論する。
「どういうことよ」
「夢の世界も、こっちの世界も、どっちも現実でしょ?」
199: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/11/03(日) 21:19:03.45 ID:eF5J3BR30
当麻が続ける
「昨日、俺が記憶が無いことと、夢の世界と繋がらないことを結びつけて話したのは、悪かった」
「そうすれば、お前が俺の話に耳を傾けてくれるかもしれないと思ったからなんだ」
200: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/11/03(日) 21:28:24.31 ID:eF5J3BR30
本当は、わたしも気付いていた。
こっちの世界に比べて、夢の中は現実感が乏しい。
201: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/11/03(日) 21:34:35.66 ID:eF5J3BR30
本当は、ずっとわかっていたのだ。
夢の中の世界は自分の中にしかないってことくらい。
夢の中の当麻は、ただわたしの作り上げた幻想で、こっちの世界の当麻とは全く関係ないってことくらい。
202: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/11/03(日) 21:37:59.11 ID:eF5J3BR30
この二人は、わたしの様子がおかしいということで、連絡を取っていたんだ。
そして、わたしを現実の世界に連れ戻すためにいろいろ考えて行動してくれたに違いない。
(ありがたいと言うべきなのよね)
203: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/11/03(日) 21:54:46.99 ID:eF5J3BR30
「おい、美琴、どうしたんだ」
わたしがずっと黙っていたからだろうか、アイツが声をかけてきた。
204: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/11/03(日) 22:00:43.73 ID:eF5J3BR30
アイツは、黙ってわたしの言うことを聞いている。
わたしは、涙が零れ落ちる前に駆け出すことにした。
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