24: ◆vFrOP6Ejc.[saga]
2013/10/19(土) 18:32:53.79 ID:e1A6D2xD0
自分なりに考察してみた。
所詮は夢だ。自分の知らない感覚は経験できない。
一回目の途中で目が覚めたのは、挿入感や”いく”という感覚をわたしが知らなかったからかもしれない。
その後、自分でゴニョゴニョしてしまい、とりあえず参考になる感覚を知った。だから、二回目はアイツと最後までいくことができたんじゃないだろうか。
「だったら、これからはずっとあれってこと?」
いや、決してそんなこと期待してるわけじゃない。とあわてて否定する。
そういえば、キスはあまり実感がなかったような気がする。それはわたしに参考にできる経験がないからだろう。
(ムードだけで、十分満足しちゃってたけど)
(キスもちゃんとするためには、現実世界で実際にアイツとキスしなきゃだめか)
「あー、もう何考えてんのよ、わたしは!」
どうでもいいのだ、アイツとのあんなことやこんなことなんて。
夢見装置の効果を確認することが目的なんだから。
そう考えると、二回連続して同じような夢を見たということは紛れもない事実だ。
あれが、わたしの望んでいる夢だってことについては全力で否定するけど、何かの作用があるからこそ同じ夢を見たということが言えるかもしれない。
「何らかの効果があるかどうかを確かめるためには、どうしても、もっと試してみる必要があるわね」
そういうわけで、それから当分わたしは夢見装置をつけて寝ることにした。
効果を確かめるためだ。決してあの夢を見たいわけじゃない。
好きでもない相手とあんなことする夢なんて見たいわけが無い。しかし、この装置に効果があるかどうかを確かめるためにはそうするしかないのだ。
「しかたないわよね」
そう自分に言い聞かせて眠りについた。
その夜も、また次の夜も、わたしはこれ以上ない快感と幸福感に包まれていた。
夢の中では、アイツはわたしのことが好きで仕方ない。
夢の中では、アイツはいつも「好きだ」とささやいてくれる。
夢の中では、アイツはやさしくわたしを抱きしめてくれる。
夢の中では、アイツは素敵にわたしをいかせてくれる。
それから一体、何日この装置を試し続けたんだろう。
「やばいわ、クセになりそう、これ」
あくまでまだクセになっているわけじゃないと自分に言い聞かせるように、そうつぶやいた。
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