8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/19(土) 02:08:22.40 ID:aD5g94Pq0
「美琴。好きなんだよ。お願いだから俺の気持ちをわかってくれよ」
上条にいきなり抱きしめられる。
いきなりのことに何も抵抗できず、抱きしめられるままにされている。
そういえば.......
わたしは思い出す。
妹達の時もコイツは命がけでわたしを救ってくれた。好きでもない女の子相手にそんなことできるだろうか?
グラビトン事件の時だってそうだ。自分が盾になってわたしを守ってくれた。
そもそも、その前だって、わたしの能力が通用しないのをいいことに、何かといってはわたしにちょっかいを出してきた。それで、結局一晩中追いかけっこになっちゃったり。
夏には、盛夏祭のステージ裏まで追いかけてきて、「きれいだ」と言ってすぐに逃げて行ったこともあった。
海原光貴に付きまとわれていると言った時には、恋人のふりをすることを提案されたし、大覇星祭では、罰ゲームをかけた競い合いを持ちかけられ、その結果携帯電話のペア契約をする羽目になった。
そういえば、大覇星祭ではいきなり押し倒されたりもした。さすがにすぐ跳ね除けたけど、今思えば危なかった。
(そうか)
コイツは、ずっとわたしのことを想っていたんだ。
それなのに、わたしはというと、コイツのそんな気持ちに気がつくこともなくずっとスルーしていた。
「ごめんね、アンタの気持ちに気付いてあげられなくって」
何か申し訳ない気分になってくる。
「だから、美琴」
「え?え?」
「俺のものになってくれ」
いきなり押し倒された。
243Res/127.50 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。