過去ログ - モバP「膝上の猫を撫でるように」
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98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/29(火) 00:43:34.69 ID:EvzfwVoCo
泰葉「……眠れないですね」

P「……ああ」

泰葉「……あ、そういえば枕がありませんね」

P「忘れてた。なんか寝にくいと思ったら」

泰葉「こういう時、女性は男性の腕を借りるものだとどこかで見聞きした覚えがあるのですが」

P「たしかにそんなイメージあるな。……貸そうか?」

泰葉「いいんですか? すみません、催促したみたいで……」

P「いいよこれくらい。俺の気が回らなかったせいもあるし」

泰葉「ではお言葉に甘えて……。Pさんって、女性関係に不慣れそうですよね。失礼かもしれませんが」

P「そうだなあ。こういう業界にいる割には慣れてない方かもな、申し訳ない」

泰葉「いえ、悪いなんて言ってませんよ。むしろその方が、私だけでなく事務所の方々も信頼を置けますから」

P「そういうものなのか?」

泰葉「Pさんもおっしゃってましたけど、こういう業界ではあまり良い話ばかり聞けるわけでもありません」

P「まあ……そうだよな。汚い部分っていうか」

泰葉「私もそれなりにこの業界で活動してきましたから。その中でも、Pさんは変わってるというか……抜けてる?」

P「褒められてるのかけなされてるのかわかりにくいな」

泰葉「もちろん褒めてるつもりですよ? ……そんなPさんのおかげで、私は仕事を楽しめるようになれましたし」

P「そっか、それはよかった。俺も泰葉をプロデュースできてよかったよ」

泰葉「……ありがとうございます。ふふっ、なんだかさっきとは違う恥ずかしさがありますね」

P「話してる内容が内容だからな。泰葉がいろいろ素直に話してくれるから」

泰葉「せっかくこういう機会に恵まれたわけですし、ね。こういうのをピロートークと言うんですよね?」

P「いや、それは違うと思う」

泰葉「えっ、違うんですか? …………」

P「まあ俺もしたことないけど、多分違うんじゃないかな。って、おーい泰葉?」


 ※いろいろ勘違いしていたらしく、恥ずかしさのあまり布団代わりの垂れ幕を引っ張って顔を埋める泰葉。
  厳しい世界に長くいてなおたまに覗かせる泰葉の純朴さに、何とも言えない安心感を覚えた。


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