過去ログ - ガリアの空の下【ストライクウィッチーズ】
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/21(月) 00:43:09.32 ID:bFC+eytVo

「わたしも、ペリーヌさんと一緒にガリアの復興をお手伝いしたいんです」

そう言ってくれた彼女の言葉からは、間違いなく心の底からの真摯な真心が感じられた。
それを嬉しく思いはしたものの、だけれども同時に、その真心は少なからずわたくしを当惑させた。

そもそも、わたくしはリーネさんに対して…というより、当時を振り返った時に、周りの人間から
そういう好意を受け取るに足るような人間だとはとても思えなかった。
特に、一時期わたくしの列機を務めた彼女に対しては、特に厳しい態度で接してきた。
そうしているうちに、結局はロッテが解散になり、わたくしの立場は宙に浮いた。
わたくしが見いだせず、踏みつけにしていた才能を引き出したのは、あの忌々しい豆狸だった。

そうして、ますますリーネさんとは疎遠になっていた。

最初の敵機撃墜の後、彼女はめきめきと成長していった。
実戦でロッテを組んだこともあったが、信頼出来るスナイパーだったし、少なからず命を助けられた。
本当は、彼女はそれだけの能力の有る人間だったのだ。

でも、だからこそ、きっとそこまで成長できた彼女から、わたくしはきっと嫌われている。
そのはずと思っていて、でも、そのことを気にしてすらいなかった…あの頃は。
余裕がなかった、というのは言い訳になる。
人間として、とても未熟だったのです。

だから、とても、とても当惑したのだ。彼女の誠意はわかっても、その理由がわからなくって。



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