224:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/27(月) 03:10:19.35 ID:bI8LcE9n0
ええと、ここからは私視点でしばらくお送りいたします―――。
すごく頭が痛いけれど。
金髪男「女よ―――どうして頭に手を当てている、頭痛か?」
225:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/27(月) 03:18:21.99 ID:bI8LcE9n0
少し回想です。
あれは数日前、一人暮らしをしていた私の家、というか私のアパート。
そこに突然この男が現れた時のことです。
確か私は、洗濯物を取り込むとか―――そういったことをしていたと思います。
226:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/27(月) 03:27:49.45 ID:bI8LcE9n0
女「だ、誰なのあんた―――し、下着ドロ!? 泥棒?」
金髪男「現地の住人よ―――私は怪しいものではない。
訳あって身分をすべては明かせないものの、由緒正しき王族の家系である」
227:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/27(月) 03:41:01.48 ID:bI8LcE9n0
金髪男「おごほぉっ!? ………おえっおっ!? おおおえ!!!?!??!!」
女「な―――ななな何してるのよあんた! 本当に何してんの! 馬鹿じゃないの! この、このぉ!」
228:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/27(月) 03:50:03.92 ID:bI8LcE9n0
一通り気が済むまで蹴り終わった後、私はその魔界の王子さん―――?
の、両手を縛って正座させてから、話を聞いたのです。
聞き出した、みたいな、そんな拷問的なものではありません。
229:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/27(月) 03:58:15.32 ID:bI8LcE9n0
女「嘘よ!」
金髪男「いや、我輩はつまらぬ嘘をつくような男ではない―――というか
もう嘘をつく気力などない………信じてくれないだろうか」
230:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/27(月) 04:20:37.21 ID:bI8LcE9n0
金髪男は随分長い間、悩みました。
悩みぬいて、唸っていました。
金髪男「………」
231:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/27(月) 04:26:43.07 ID:bI8LcE9n0
その男の身につけた装飾品―――は。
母が身につけている婚約指輪とは随分、趣が異なります。
百貨店の貴金属売り場に、ショウケースの中でしか並んでいないようなもの、とも
似通ってはいませんでした。
232:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/27(月) 04:29:26.11 ID:bI8LcE9n0
知らない文字で構成されていて、見ているだけで不安になるような
力が発せられているかのよう―――眩しい。
眩しかったというか、じっと見つめていると目がおかしくなってしまいそうな感覚がありました。
もしも魔界の人間ではないにしろ只者ではない―――それだけは確実。
233:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/27(月) 04:41:38.28 ID:bI8LcE9n0
もう一度言っておきますが、確認しますが、金髪男の両手は私が縛っておきました。
だから身動きはできなかったはずです。
しかし。 ダンス
私の部屋の衣装箪笥が宙に浮いていました。
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