過去ログ - 弟子「森の中で女の子拾った」賢者「すぐに捨ててこい」
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57:vnzkbsf//77[sage saga]
2013/11/04(月) 20:55:41.96 ID:GXqvfDyZP
弟子「顔だけじゃないんだ、五年前にこの森で目を覚ます以前の記憶がまったくない」

少女「……記憶喪失」

弟子「そう、昔さ……師匠が言うには俺は家族で旅行をしに馬車に乗っていて、その途中で魔物に襲われたんだって。両親は死んだけど俺だけはかろうじて生きていて、そこを偶然にも研究素材の採取から帰る途中だった師匠が見つけてな、気まぐれで連れ帰って治療したんだってよ」

少女「その頃には記憶を?」

弟子「うん、ここがどこかだけじゃなくて、自分自身が誰なのかもまったく分かんないでいんの? 嫌になっちまうよあの時は――」

弟子はハハハと笑ってみせた。

無理をしている訳でもなく、戸惑いも微塵に見せない。

慣れという感覚がこういった事柄を重要視しなくなったからだろう。

弟子「傷が治った後もあの家でふらふらとしていたんだけどさ、師匠がやっている研究をずっと見ているうちに興味が湧いてきてね? そこからだよ、俺が魔法を勉強し始めたのは……今だ魔法使いとしては落ちこぼれの類だけどね?」

少女「落ちこぼれだなんて……」

そんな事はないと少女は言いたかった。

だがその言葉を弟子が遮る。

弟子「いいんだ、どう言おうと結局はこの魔導具を使わないと疑似的な魔法さえ満足に使えないんだ。道具頼りで魔法使いを気取るなんて200年早いって師匠に言われているくらいだし」

弟子は胸元からペンダントを取り出して見せつけた。

あのガンドレットとバトルブーツは通常時ではアクセサリーとして待機状態となる。

弟子「でもあきらめるつもりはないよ? 今だって解決策を模索して日々研究する身さ」


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