30: ◆6xwp19VYUg[saga]
2013/10/25(金) 19:01:02.76 ID:bJALR2yqo
「二人とも、鈴科のことは知っているようね」
上条と垣根の反応を見て取り、芳川はゆっくりと頷いた。
「まあ、さすがに。鈴科博士は二重の意味で有名ですからね。咒式具開発者としても、茶の間を賑わせた存在としても」
もう一年になるのか。そのことの方に上条は驚いた。
将来有望な御曹司が誘拐されたという悲劇性から、マスコミがこぞって取り上げ、連日連夜映し出されていた。
そういえば、ある時期を境に、報道が急に止まったような気がする。
きな臭さを覚えて、上条は少しだけ顔を歪めた。
「情報のすり合わせをする時間はないから、一通りのことを説明するけれど。
名前は木原鈴科。年齢は17歳。もとは捨て子で、8歳のときにその演算能力を買われ木原病理の養子となった。
誘拐は16歳の時ね。ウルムンという国に技術を教えに行った際、誘拐された」
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