98:お団子 ◆bZ4I4TB4eY
2013/11/18(月) 03:24:51.22 ID:c0cPKrGI0
「補修はしてあげるし、貴方達が危なくなったら結界で守ってあげるからね」
時は既に魔女の結界内である。
巴マミの手から離れたリボンが金属バットに絡みつき、奇妙な形へと変貌を遂げる。
その光景に二人は息を呑み、声を揃えて歓声を上げる。
「おほぉー」
三分ほど歩いた所で巴マミは二人を右手で静止する。
「――気を引き締めた方がいいわ、現れたみたいよ」
1、2、3――8匹。
少ないのか多いのか、初心者の二人にとってしてみればもちろん多く見えただろうが、
熟練者である巴マミは疑問に思っていた。
――少な過ぎる。と。
思考は回転しても、身体は休むことなく動き続ける。
マスケット銃で幾つも創り出し、片手で狙いを定め、確実に一匹づつを葬り去る。
――右斜め上前、当たった。
――左斜め前、当たった。
――左斜め上後ろ、あた、らない、仕方ない、銃体で殴打しよう。
全方位から来る幾つもの攻撃に、初心者二人を抱えていながらも、
流石はベテランと言うべきものか、傷一つなく華麗なステップで相手を躱し、
マスケット銃で撃ったり打ったりしながらを繰り返し、
右からの敵を明確に打ち抜きその勢いで後ろに居た『魔女の使い魔』を叩く、殴打する。
と同時に左でに持ったマスケット銃で逃げようとする使い魔を的確に打ち抜く。
両手に持ったマスケット銃を放棄して帽子から二本のマスケット銃を取り出す瞬間に、
足元の一匹を撃つ。
――どうやら一匹位は倒せたのね。
左手に持て余したマスケット銃を放り捨てて、二人を誘導し、先に進む。
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