過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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276: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/12/12(木) 22:53:22.31 ID:U57Rfvy20

「こんな事言うとウチの構成員に蹴り入れられそうだけど」
「?」
「女ってのは、基本馬鹿な生き物なんだわ。
 ああいや、男にもたまにいるけどな? クソメルヘン的でぶっ飛んでるヤツ」
「……」
「女は基本的に夢見がちな生き物で、しかも天邪鬼なモンだ。
 追いかけてきてくれることを夢見て家出したり。
 謝ってくれることを期待して『もう怒ってない』って言ってみたり。
 だから、言葉に出したことだけが真実じゃねえし、むしろ無言の方が事実だったりする」
「……、」
「俺にゃ詳しいことはわかんねーけど? ……まあ、アレだ」



―――――鈍感だったとしても、そんな男が再び手を差し伸べてくれる日を夢見ているのではないか。



彼はそう言って、励ますでもなく伸びをした。
どんな男にだって、好きになれば、女は夢を見てくれる。
その夢が醒めるのはいつなのか、本人にだってわからない。
間に合わないなどということはない。
何度でもやり直せるから、人間関係とは難しくて、易しい。

「俺も手伝ってやるからさ」

魔術結社への勧誘。
今のトールに、断るメリットはなかった。


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