過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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522: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/27(月) 23:51:12.26 ID:7CBxt4j10


耐えた。

こんなものは全てまやかしだと、頭から振り払う。
地面に膝をついて沈黙するトールに、オティヌスは楽しげに笑う。

「ああ、可哀想に。だが、これでわかっただろう? 
 この女は、お前が必死に取り戻そうとする程の価値はないんだ」
「そんなことはねえよ。絶対にある」

オティヌスは、僅かに眉を潜める。
全て殺したはずの害虫の生き残りを目にしたかのように。

「これらの世界は、実在した世界を引っ張り出したものだ。
 つまり、あの女が一度は選んだ結末だ。そこを理解しているのか?」
「ああ、そうだな。何百何千と世界があれば何度かはああなるだろ」

だけど。

トールは、深呼吸して立ちあがる。
そして、堂々とオティヌスを睨みつけた。

「俺が愛したアイツが、それを選んだ訳じゃねえ。
 俺が好きだと思ったフィアンマは、お前に消されちまっただけだ」
「……趣向を変えようじゃないか」



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