過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
1- 20
854: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/13(日) 00:25:51.81 ID:QaAtKMoF0

高級ホテルの最上階。
そんな場所にあるレストランともなると食事はお高い。
お高いが、毎日食べる訳ではないのだから大した金額でもない、とトールは思う。
もっとも、彼女にケーキを買わされる日々の中で金銭感覚が若干狂ったことは否めない。

「……珍しいな」
「あん? 何が」
「こういう店で食事をすることが、だ」

嫌という意味ではなく、とぱたぱたと片手を振りつつ。
フィアンマはそうコメントしながら、花束を店員に一時預ける。
確かに珍しいかもな、と相槌を打って、トールは懐の指輪を再認識する。

「こちらへどうぞ」

店員に案内され、白いテーブルクロスの引かれた席につく。
おとなしく座り、フィアンマは景色に目をやった。
大きな窓から見える夜空は美しい。

運ばれてきたのは前菜から。

イタリア料理のフルコースは慣れ親しんでいるのか、彼女に緊張はなかった。

「美しい景色だ。料理も美味しそうで」

良い店だな、と評価して、フォークを手にする。
食欲を駆り立てるトマトソースの前菜は舌に甘い。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/658.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice