過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
1- 20
855: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/13(日) 00:26:19.16 ID:QaAtKMoF0

前菜二種にパスタ、メインに肉料理。
サラダを食べ終えたところでチーズの盛り合わせ。
年代物のワインにはチーズがよく合う。
酔っ払わない程度に呑んで、デザートに手がかかる。
予想通りというべきか、彼女は食後のドルチェに最も目を輝かせた。
本当に素直だな、とトールは笑みを浮かべつつ思う。
勿論、政治の場ではこんな風に笑うことなんて出来なかっただろうが。

「……何を笑っているんだ?」

む、とほんの少し不服げに彼女がこちらを見る。

「可愛いと思っただけだ」

酔っているのか、そんな言葉がするりと出てきた。
ん、と言葉を飲み込み、彼女はティラミスを口に運ぶ。

「なあフィアンマ」
「ん?」

ドルチェを食べ終え、話しかける。
少しずつ食べていた彼女の器の中身も、ほぼ無くなっていた。
スプーンを置き、フィアンマが首を傾げる。
トールは深呼吸すると、懐から小さな宝石箱を取り出した。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/658.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice