26: ◆L1dx14VEQM[saga]
2013/10/30(水) 21:21:50.44 ID:+2aQcdvko
 「……アンタが『今日』って言ったのと『貴女に干渉出来ない延長で貴女自身には何の影響も無いはずです』って言い方で思いついた方法ね」 
  
 そうです。 
 しかしあれだけのキーワードで思い至ったのは流石、と言わざるを得ないです。 
  
27: ◆L1dx14VEQM[saga]
2013/10/30(水) 21:22:44.15 ID:+2aQcdvko
 ちょっといいですか? 
  
 「何か妙案でも有るの?」 
  
 いえ……ただ、今は本当に貴女と話すぐらいの事しか出来ませんので時間も流れていますよ、と。 
28: ◆L1dx14VEQM[saga]
2013/10/30(水) 21:23:44.29 ID:+2aQcdvko
 「律子、パジャマか? 意外に可愛い系なのが」 
  
 「食いつくのはソコじゃなくて!」 
  
 パジャマも淡いグリーンで可愛いですよ。 
29: ◆L1dx14VEQM[saga]
2013/10/30(水) 21:24:50.04 ID:+2aQcdvko
 そう言い終えると指示された通りの体勢になりまっすぐ彼女を見つめるプロデューサー。 
 その視線を真っ向から受け止め、ゆっくりベッドの上に移動し四つん這いでプロデューサーに近付いていく彼女。 
  
 彼の目前まで迫り一旦、正座をし直し大きな深呼吸を繰り返す事、数回。 
  
30: ◆L1dx14VEQM[saga]
2013/10/30(水) 21:25:44.88 ID:+2aQcdvko
 ほんの少しだけ彼の顔を眺めてから意を決したように頷くとゆっくりとベッドの上で立ち上がる。 
 ふわふわした足元の感触にヨロヨロとふらつきながら彼に接近する。 
 もう既に顔どころか耳まで赤く、よく見れば足場が悪い以前に足が小刻みに震えていた。 
  
 「……失礼します……」 
31: ◆L1dx14VEQM[sage]
2013/10/30(水) 21:28:56.99 ID:+2aQcdvko
 「あの……重くないですか?」 
  
 「えっ!? あっ! あぁ! だ、大丈夫! 全然大丈夫! 」 
  
 「じゃあ、ちょっと……あと、本当に絶対に目を開けないでくださいね」 
32: ◆L1dx14VEQM[saga]
2013/10/30(水) 21:30:46.14 ID:+2aQcdvko
 「プロデューサー殿……」 
  
 チュッ 
  
 「じょ、冗談ならこんな事はしませんよっ!」 
33: ◆L1dx14VEQM[saga]
2013/10/30(水) 21:31:27.56 ID:+2aQcdvko
 「なんで、横向きなの? 」 
  
 うつ伏せは危険、仰向けは薄くても保温力の高い羽毛蒲団では絵面がよくありませんので。武士の情けです。 
 私は武士ではありませんが。 
  
34: ◆L1dx14VEQM[saga]
2013/10/30(水) 21:32:51.64 ID:+2aQcdvko
 そうそう、最後にひとつ。 
 事故の件ですがラブコメ路線でしたので軽い打撲と小さな擦り傷が出来ただけで軽く気絶しただけでした。 
 ギャグ漫画とかによくありますよね。 
 死ぬような目にあって確実に死んだであろうと思われたキャラが起き上がりながら「あ〜、死ぬかと思った」とか。 
 今回の場合は某助手の万年丁稚のように記憶喪失になったりはしませんのでご安心ください。 
35: ◆L1dx14VEQM[saga]
2013/10/30(水) 21:34:36.43 ID:+2aQcdvko
 さぁ、そろそろ私も貴女の前から消える時が来たようです。 
  
 「そう……あの、ありがとう……」 
  
 もう少し貴女と話をしていたかったのですがね…… 
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