過去ログ - 【安価SS】男「タイトルホルダー?」【異能力バトル】
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884: ◆/4zOUBCFw.[saga]
2014/02/09(日) 22:19:07.33 ID:9KTfVyfy0
正樹「サムライさん、鏡持ってないですか?」その時、不意に思い出したことがあった。

サムライ「?持ってないがこの部屋にあるぞ」指をさす。壁掛けの鏡だ。

覗いてみた。案の定だった。

案の定、俺のタイトルホルダーとしての紋章は消えていた。

試しに能力を発動させようとした。しかし無理だった。サムライに紋章を触ってもらっても無理だった。

サムライが怪訝そうに見つめていた。照れつつ事情を説明した。気絶中の出来事、覚醒、紋章が戦いの中で消えかかっていた事、そして何故かジャックに能力を無効化されなかったことなどを。

サムライは考えた後、「それが元で勝てたんだろうな」と呟いた。

サムライ「何故勝てたか。これには2つ考えられる」二本指を立てる「一つは、夢の中で覚醒したショッカーとしてのサブタイトルがジャックと同じだったことだ」

正樹「ジャックと?」

サムライ「ああ、だから能力がかき消され、マメの木が弾けとんだ」

正樹「でも、ジャックの能力の無効化の仕方と俺の能力の消し方は違いましたよ」

サムライ「そこで、2つ目だ。ずばりお前はジャックと戦っていた時『タイトルホルダーと無能力者の中間』にいた」

よく言っている意味が解らず首をひねった。

サムライ「わからないか?ジャックは『どんなタイトルホルダーの能力でも能力を発動しさえすれば絶対に無効化する』絶対無効だ。だがお前の能力は消えなかった」

サムライ「つまりここから『その時正樹はタイトルホルダーじゃなかった』と考えることができる」

サムライ「しかしタイトルホルダーじゃない人間が手から透明なレンガを出して攻撃するなんてできるわけがない」

サムライ「ここからは『その時正樹は無能力者じゃなかった』と考えられる」

サムライ「この矛盾する二つを満たすのは一つ、『無能力者とタイトルホルダーの中間にいて、サブタイトルが発動せず正樹は能力で攻撃できた』ってことなんじゃないか?」

正樹「予言の俺がショッカーになるっていう部分は…?」

サムライ「うーん…アリサから聞いた話だが、ショッカーは夢で託宣を受けたらしい。その際ショッカーが死んだら新しいショッカーができる。確かそんな話を聞いたような気がするが」

正樹「でもショッカーがその時死んだなんて…アンですか?」

サムライ「アンは行方不明だとよ。お前の苦労も水の泡だが」

正樹「そうですね」

俺はジャックが柴吉の連撃を受けている時、連月に「アンを探し出して懐柔してほしい」と頼んだのだ。

条件は「ハムちゃんずがドラッグを認めるよう説得する」事。デタラメを教えてしまったが、懐柔して仲間につけられたらこれほど頼りになりそうな仲間は他にいないだろう。

ドラッグが正義なアンなら懐柔できるかと思ったが、見つからなかったのであれば懐柔のしようがない。

サムライ「それより、お前にもわかる死んだショッカーがいるじゃないか」

正樹「…柴吉ですか」

サムライ「ああ」

正樹「でも、柴吉は最後の最後ジャックの攻撃を止めてくれたんですよ?それに柴吉は何年も前に死んでいる。魂がその場にいて口寄せさせられてただけでしょ」

サムライ「じゃあきっとジャックの攻撃を手で制止したのはフク君だったんだろう。それにフク君の能力は魂を留めてその場にいさせることができる能力だ。魂が召された後ショッカーが生まれると考えれば何も問題はないさ」

サムライ「お前の攻撃、外れなかっただろう。きっとそれはサブタイトル『絶対命中』が発動したんだろうな」

確かに覚醒してから一度も攻撃は外れなかった。まあ防御されたから全部攻撃が当たっていたとは思えなかったが。


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