過去ログ - 凛「庭上のサンドリヨン」
1- 20
150: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:25:16.68 ID:199Q0AEFo

ねえ、一体何の会話をしているの?

ねえ、そんなことより助けてよ。

以下略



151: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:25:48.00 ID:199Q0AEFo
しかし、何も答えは返ってこない。

「ねえ、それを……どうするの?」

もう一度訊く。
以下略



152: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:27:27.76 ID:199Q0AEFo

――

既にとっぷりと日が暮れている中、他の作業をしていた井上に、加藤が報告した。

以下略



153: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:28:09.70 ID:199Q0AEFo
寝ている凛の肩を、とんとん、と叩いて起こす。

ぼんやりと薄く、その後、ゆっくりと眼を開け、凛は覚醒した。

「んー……」
以下略



154: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:29:02.53 ID:199Q0AEFo
井上は満足そうに頷いて、

「メンテ後の起き抜けだからな、だるさは一晩寝れば回復するはずだ」

そう云って、手を差し出した。凛はその手を掴んで立ち上がり、一度、うーん、と伸びをした。
以下略



155: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:31:04.92 ID:199Q0AEFo


・・・・・・

部屋から去る凛を見送ったのち。
以下略



156: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:33:21.64 ID:199Q0AEFo
「――しかしなんで急に投身なんかしたんでしょう? そんな素振り、今日の朝ですら見せていなかったのに。確かに終業間際は様子がおかしかったけれど」

その問いに、加藤が若干困った表情で屍体を見る。

「ホトケさんの脳がここまで潰れていなければ簡単にトレース出来るんですが……」
以下略



157: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:34:45.94 ID:199Q0AEFo
「――そうですね……いつも右手に持っている鞄が左手にあったことと……あぁ、昨夜の記憶が一切なく、更に空腹を憶えず昼食はおろか朝食も摂っていないと云っていましたね」

「まずは前者から見て行きましょう」

そう云って加藤は、渋谷凛――だった“もの”の傍へ寄り、右手の状態を調べた。
以下略



158: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:36:41.56 ID:199Q0AEFo
「――周知の通り、通常と違う感覚を持った場所に接触すると、不随意な独自チャンネルが生成されてしまうのがNEURONetのウィークポイントです」

「そこから何らかの干渉があったと?」

ちひろの指摘に、加藤が険しい顔つきで問うと、井上はコンソールを離れて屍体に近づいた。
以下略



159: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2013/11/02(土) 22:37:42.90 ID:199Q0AEFo
井上が片方の眉だけ上げて、嘆息する。

「ただ、これは何らかの『きっかけ』にはなるかも知れんが、投身の理由付けにはならんな。千川女史の云っていた、後者について考えてみよう」

「その話を聞いた時点で少し気になっていたんですが……摂食を抑制するのは、間脳の視床下部腹内側核です」
以下略



375Res/192.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice