過去ログ - 【R-18】舞園「苗木君の鶴が私のナカにッ!」苗木(この舞園さんは嫌だ)【18禁】
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23: ◆viiWRiLRjFiX[sage saga]
2013/11/03(日) 22:02:29.11 ID:R00ldDfL0
「………………」

「だけど、好きなんです。
 絶望した私を嫌っているのに、そこから救い出そうとしてくれる苗木君が
 気持ち悪いけど……好きなんです」

「舞園さん…………」

「壊れそうな私を支えてくれた苗木君……、壊れてからも一緒にいてくれる苗木君…………、
 他の人達みんなが死んでいるのに……いつか希望を持って外に出られるって思っている苗木君。
 ……そんな苗木君が好きです」

舞園さんの目元からいくつもの涙がこぼれてくる。
ポタリ……ポタリ……と、ボクの頬に落ちてくる。
それはとても暖かかった。
だけど悲しかった。

「舞園さん……」

ボクは舞園さんを抱きしめた。
今日だけでも何度、舞園さんを抱きしめたんだろう?
震える舞園さんの荒い息遣いを聞きながら、ボクはそんなことを考えた。

「だけど、すごい壊したくなるんです。苗木君はそのまま真っ直ぐ歩いて行って、
 私のことを置いてってしまいそうで、怖くて怖くて……。
 いっそ苗木君から前向きさを奪ってしまえば、ずっと一緒にいられるんじゃないかなって思っちゃうんです」

舞園さんの瞳の中で何かがぐるぐると渦巻いている。

「それが怖くて怖くて……これ以上、苗木君に迷惑をかけたくないのに。
 だけど、私は苗木君ほど強くなれなくて……アハハハハハハハハハハハハハハ、おかしいですよね?」

「そんなことはないよ。ボクは今の舞園さんが好きだ。
 今、舞園さんは絶望しているのかもしれないけど……、アイドルであったことは覚えてる。
 アイドルだったときに大切に思っていたものがあるから絶望してるんだ。
 今の舞園さんは自分を否定してるけど、なかったことにしてない。
 だから好きだよ……。キミはボクを嫌いかもしれない。
 昔を思い出させて、キミを外に出そうとするボクの態度が気に入らないのかもしれない。
 だけど、ボクは舞園さんとの約束を守るから……」

「約束ですか……?」

「何があっても、ボク達は味方同士だって……言ったでしょ。それに……」

「………………」

「ボクがキミをここから出してみせる! どんな事をしても絶対にだよ!!」

「……もういいんです」

「舞園さんが立ち直ってくれるまでずっと傍で待ってるから……!」

「……そんなことありません」

「それは違うよ」


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