過去ログ - ウサミ「狛枝くん、みなさんと仲良くしてくだちゃい」狛枝「えっ」 2周目
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2013/11/27(水) 06:43:09.43 ID:yKB+E4So0
「でも嫌ってたじゃん! キモイって言ってたじゃん!」
「ああ、言ってたよ、だがそれとこれとは話が別だ! 俺は別に死んでほしいなんて思ったことねえし言ったこともねえ!」
「うそだよ、[
ピーーー
]って言ってたよ、影でいつも! だからヒナが殺してあげたんじゃん、高津のために殺してあげたんじゃん!」
雛子は、もうほとんど錯乱状態であった。大粒の涙を零し、えくえくと嗚咽し、身体を激しく振り乱して、わめき散らした。雛子が人一人殺しても罪悪感を得なかったのは、そう言った背景があった。相手が[
連絡無し
]洋祐だったからだ。日頃、深い溝のあった両不良グループとオタクコンビ。
以下略
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2013/11/27(水) 06:43:50.25 ID:yKB+E4So0
かく言う政秀自身、腕っ節はそこまで強くなかった。そこそこの戦力ではあったが、強い奴は他にいくらでもいたし、悪い奴も上には上が、いくらでもいた。窃盗、薬、暴力団の事務所に出入りしている者、色々。
確かに言えることは、政秀は?ワル?だったが、注目を置かれたり名を馳せたりするほどのものではなかった。中途半端だった。そして、本当に強くて悪どい奴らに、憧れを抱いてさえいた。それが、あまりその世界を知らないクラスメイトへの虚勢として、現れていた。
雛子はそんなことは知らない。だから、雛子は今、勝手に頭の中に描き上げていた憧れの政秀と、現実とのギャップに、とんでもない裏切りにあったような、理解したいのに理解出来ないと言うようなジレンマに、苛まれていた。
以下略
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2013/11/27(水) 06:46:59.32 ID:yKB+E4So0
※総合出席番号順に回すこと(四十番は一番の他己紹介を書く)
※卒業文集に掲載されることを念頭に置いて書くこと
以下略
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2013/11/27(水) 06:49:51.83 ID:yKB+E4So0
総合出席番号九番・久瀬ゆかり
「北くんが言ってるの、よく言われるのよね。来栖くんはバスケ部で頑張ってる、とても良い人。顔立ちがきれいで可愛らしくて、女の子から見たら羨ましいな」
以下略
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2013/11/27(水) 06:50:24.55 ID:yKB+E4So0
総合出席番号二十五番・二階堂哉多
「僕も中垣が笑ったところは見たことないよ。
双子で他己紹介とか、変な話。
姉様は僕の半身。俺よりも表情豊かだと思うよ」
以下略
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2013/11/27(水) 06:50:54.53 ID:yKB+E4So0
総合出席番号三十五番・宮嵜八千代
「水無瀬さんが言うような強い人間じゃない。弱みを見せたくないだけ。
柳田さんは、わたしがいくら言っても聞いてくれない。
風紀を乱す人」
以下略
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2013/11/27(水) 07:09:31.26 ID:yKB+E4So0
2001年もあと2ヶ月弱となり、ついこの間までは薄着でいたのに、もう長袖でないと肌寒く感じる季節となった。
群馬県桐生市立巴ヶ丘中学校の金曜日6時間目は、HRの時間と決まっている。
それは、3年2組でも同じことだ。
しかし、その騒がしさは群を抜いている。
以下略
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2013/11/27(水) 07:45:04.93 ID:yKB+E4So0
冷静な声と、激しい雑音が同時に聞こえた。
ほら、来た。
男子評議委員、つまり男子委員長でありHRの進行役でもある酒井真澄(男子六番)が、教卓の横に備え付けられている予備の机を激しく蹴り倒した。
眼鏡の奥の瞳(右側は前髪でよく見えない)には少しも揺るぎがないが、その胸の内では激しい怒りが燃え上がっているのだろう。
彼は、自分に従わない者を何よりも嫌うのだから。
以下略
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2013/11/27(水) 07:45:56.73 ID:yKB+E4So0
ちなみに、光貴と新が怒るキーワードとなった“軍の子犬”というのは、彼らが生活する国立児童養護施設“大東亜塾”が関連している。
国立の児童養護施設が、軍の養成施設と化しているということは割と有名な噂で、そこに生活している光貴や新、そして少女のように可憐な顔立ちをした道下未来(男子十七番)や、春にこの学校に入ってきた大柄の城龍慶(男子九番)を揶揄する言葉として、“軍の子犬”という言葉が使われているのだ。
その噂が本当かどうかは定かではないが、4人が揃って運動能力に優れていること、それなのにどこの部活にも所属しなかったことなどから、信憑性は高いのではないかと言われている。
以下略
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2013/11/27(水) 07:46:27.59 ID:yKB+E4So0
紫垣靖隆(男子八番)はゆっくりと頭を上げた。
そこで、自分が机に身を預けて眠っていたことに気付き、辺りを見回してそこが教室のような場所だが自分の知る教室ではなく、その見知らぬ部屋でクラスメイトたちが普段の席順で並んでいることに気付いた。
ただ、前には黒板があることから、どこかの教室だということはわかった。
何だ、つーかどこだこれ…
以下略
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2013/11/27(水) 07:47:26.87 ID:yKB+E4So0
そう声を洩らして皆の心の声を代弁したのは、北修司(男子四番)だろうか。
その不安の波がクラスメイトたちを飲み込んでいくのに、そう時間は掛からなかった。
先程よりも大きく、そして不安に満ちたざわめきが、教室を包んだ。
「そんな、そんなの……ッ!!」
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