過去ログ - 苗木「穴に落ちたら別世界?」舞園「たぶん違うと思います」
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3:カタツムリ ◆VVBcRnN7PuNW[saga]
2013/11/15(金) 00:24:12.64 ID:k5ZdhmIm0
◇◇◇
「苗木君……苗木君…………起きてください。苗木君」

 聞き覚えのある声がした。
 よくテレビなどで聞く声だ。
 この半年くらいの間は身近でよく聞いた声。

「う、うーん」

「あ、良かったぁ。みなさん、起きましたよ!」

 騒ぐ声も聞こえ始めた。
 苗木が目覚めたことを喜ぶ声だ。

「まったくみんなに心配かけるなんて、苗木君の癖に生意気ね」

「意外と取り乱していた御仁が言うと説得力が違いますなぁ」

「まぁ、けど本当に良かったよ! 苗木が無事で!」

「そうだな! 苗木っちの内臓に大事はなさそうで良かったべ」

「オメー。マジでクズな事しか言わねぇな。いっそ尊敬……するわけねーだろ!」

「ノリツッコミご苦労様ですわね」

「良かったよぉ……。新学期早々ひとりお休みなんて、悲しいもんねぇ」

「うむ皆勤賞にははじめの一歩が大切だからな!」

「そういう問題じゃなくね? マジ意味分かんない。
 はー、けど絶望的な展開じゃなくて良かったんじゃない? あたしはつまらないけど」

「じゅ、盾子ちゃん……。そんなこと言ったら……」

「チッ……。マジでオープンになっただけで、こいつは何も変わんねーのな」

「持って生まれた性(さが)は中々変えることもできないであろう。……難儀なものだ」

「な、難儀っていうか、頭おかしいだけでしょ……」

「江ノ島の頭に付けたリミッターは現在も改良中だ。
 超高校級の神経学者やセラピストといった者たちが総出で研究中だ。いずれ、どうにかなるだろう。
 そんなことよりも、今は苗木だ。何故、あんな場所で倒れていた?」

 ここは保健室のようだ。
 白い天井や壁、それとほのかに漂う薬品の香りに身に覚えがあった。

「うゆぅ……み、みなさん、保健室ではお静かに……」

 慌てている保健委員にも見覚えがある。
 体育の時間などで何度か保健室送りになったことがある苗木はその顔を覚えていた。
 その保健委員は超高校級の保健委員だという話で、起きた時にはすべての処置が終わっているというのもざらだった。
 医療に関しては並みの医者以上であり、信頼のおける人物だ。
 そんな彼女が慌てるだけで、新しく処置を始めないということは、おそらく自分の身体に大事はないのだろうと苗木は結論付ける。


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