過去ログ - 【安価】苗木「今日から2年生か・・・」【ダンロン1+2】
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2013/11/26(火) 06:54:34.16 ID:BVhJwVsq0
「あー…情けないなホント…永佳だって平気じゃないくせに…
彼女に無理させて護られてる彼氏って何なんだろう…」
「…卓也には手を汚してほしくない…
それが財前の望みなんだから、卓也が自分を責めることはないよ。
大切な人を護るためなら自分が犠牲になる…本当に、昔から変わらないな」
初等部の頃に比べれば捻くれてしまったように見えるけれど、中身は今も昔も変わらない――自己犠牲的な優しさは、“あの時”と同じだ。
そして、いつもそれを見ていることしかできない自分の情けなさも変わらない。
どうして今も“あの時”も、あの優しさの裏にある苦しさをわかっていながら、行動を起こすことができないのだろう――答えは簡単だ、どれだけ御託を並べてみても、結局は自分が傷付くことこそ何よりの恐怖だからだ。
なんて情けない。
「…たまに…ほんとたまになんだけどさ…
ヒデって、もしかして、永佳のこと…好きなんじゃないのかなって思うんだよな…」
卓也の呟きはとても小さかったけれど、英隆の耳にはやけに響いて届いた。
“あの時”のことが反射的に脳裏に浮かんだので、全てを頭から追い出すように大きく息を吐いた。
あまりに大きな溜息に卓也がぎょっとしたので、誤魔化すように笑みを浮かべた。
「何言ってんの、それ財前に聞こえたら殴られるよ?
俺はただの幼馴染、それだけ。
邑ちゃんも財前も、俺にとっては妹みたいなものだよ」
「…やっぱり、そうなんだ。
ごめんな、変なこと言って…あと永佳に殴られるから今のはなかったことにして」
「はいはい」
永佳を想う――そんなこと、あってはならない。
永佳は卓也と付き合っているのだし、そんな三角関係みたいなことはごめんだし、そもそも永佳にはその気は全くないはずだ。
苗字で呼び合い馴れ合わない距離感、それが“あの時”以来永佳が英隆に対して求めた唯一のことなのだから。
そう、だから、そんなことはあってはならないし、あるのなら死ぬまで隠し通さなければならない。
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