過去ログ - 【安価】苗木「今日から2年生か・・・」【ダンロン1+2】
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531:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 15:55:38.61 ID:Yq2Noa/q0
僕たちは、天使を見たんだ――

 

 
以下略



532:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 15:56:11.64 ID:Yq2Noa/q0
2001年もあと2ヶ月弱となり、ついこの間までは薄着でいたのに、もう長袖でないと肌寒く感じる季節となった。

群馬県桐生市立巴ヶ丘中学校の金曜日6時間目は、HRの時間と決まっている。
それは、3年2組でも同じことだ。
しかし、その騒がしさは群を抜いている。
以下略



533:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 15:57:39.43 ID:Yq2Noa/q0
「…黙れよ、ゲスが」

真澄が持っていたシャーペンを床に叩きつけた。
そして、大きな足音を立てて八尋グループの方へ向かい、最初に罵声を浴びせてきた、5人の中で最も粗暴な威光の胸倉を掴んだ。

以下略



534:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 15:58:11.03 ID:Yq2Noa/q0
田村光貴(男子十二番)はメリケンサックをはめた右手を閉じたり開いたりを繰り返しながら、大袈裟に溜め息を吐いた。

「ふぅ…そもそも新君が気を付けていれば、こんなことにはならなかったのに」

「ネチネチネチネチとうるっせぇなぁ、悪かったってば」
以下略



535:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 15:58:41.04 ID:Yq2Noa/q0
確かに、双子の言うことは真実だ。
光貴と新は、好きで“大東亜塾”にいるわけではない。
親を亡くし、行き場を無くし、その結果不本意ながら入所させられたのだ。
無理に入所させられ将来を決定付けられたのだ、感謝の思いなどあるはずがない。
もう少し成長して、経済的にも自立できるような年になれば、今の環境から抜け出そうということを2人で何度も語り合った。
以下略



536:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 16:00:06.18 ID:Yq2Noa/q0

田村光貴(男子十二番)と橋川新(男子十四番)が、二階堂哉多(男子十三番)と二階堂悠(女子十三番)と対峙していた頃。

教室内では、前川染香(女子十六番)の名が呼ばれていた。
染香は黒縁のメガネのツルを指でつまんで位置を直すと、鞄を肩に掛けながら立ち上がり、周りを見回した。
以下略



537:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 16:00:57.10 ID:Yq2Noa/q0
そう思い、染香は再び腰を下ろした。
鞄とデイパックは肩に掛け、膝の上に置いた。
じっと息を潜めた。

間もなく、威光が出てきた。
以下略



538:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 16:01:50.96 ID:Yq2Noa/q0
「何で、何で邪魔するのぉ!?」

未来が泣き喚く。
知るか、そんなこと、こっちが聞きたい。
当初の予定では、未来には関わらないようにするために動向を見ておこうと思っていたのに、予定とは真逆のことをしている。
以下略



539:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 16:03:57.45 ID:Yq2Noa/q0
信じていた者に裏切られることほど辛いことはない。
この身をもって体験したから、痛いほどわかる。

だからなのかもしれない。
泣きじゃくるアンタを放っておけなかったのは。
以下略



540:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 16:04:25.87 ID:Yq2Noa/q0

男子1番 相葉優人
(あいば・ゆうと) 女子1番 朝比奈紗羅
(あさひな・さら)
男子2番 芥川雅哉
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