過去ログ - 【安価】苗木「今日から2年生か・・・」【ダンロン1+2】
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570:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 19:10:32.82 ID:Yq2Noa/q0
 人間2本の足で大地を踏むのが1番だなっ!!」

「…何を大袈裟な」

大きく息を吸い込み肺を新鮮な空気で満たしながら大きく伸びをした望月卓也(男子十七番)は、感動の言葉と共に両足で何度もジャンプをした。
以下略



571:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 19:11:09.60 ID:Yq2Noa/q0
「迅も大丈夫かー?
 下見て本ばっか見てたら、まあ酔うよなぁ」

「あぁ?
 大体お前らが『あそこ行きたい、こっち行きたい』とか思いつきで言うからだろうが。
以下略



572:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 19:11:48.82 ID:Yq2Noa/q0
大東亜共和国の中ではトップクラスの歴史と偏差値を誇る、大東亜国民であるなら知らないものはいない有名な学校であり、初等部から大学部までの一貫教育を行っている共学校である。
初等部から大学部までをずっと帝東学院で過ごす生徒もいるが、中等部・高等部・大学部から推薦入試や一般入試を経て入学する者も少なくない。
初等部からの生徒には、政治家の子息息女や経営する会社の跡取や社長令嬢などの比較的裕福な家の子どもや、“帝東学院出身”という肩書を与えたいと願う親にわけがわからないままお受験をさせられた子どもが多い。
一方中等部からの生徒は、難関と言われる通常入試を勝ち抜いての入学を果たすため学力が総じて高い。
同時に部活動が盛んなため、通常入試で合格するには学力が及ばなくとも、何らかの特技を活かして一芸入試で合格して入学する者も多い。
以下略



573:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 19:12:29.36 ID:Yq2Noa/q0
「ねえ永佳ちゃん、テニスコート行かない?
 さっき家庭科部にちょっとお邪魔して、マドレーヌ作ったの。
 帰りがてら、差し入れに行こうと思うんだけど」

「…行かない。
以下略



574:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 19:13:00.50 ID:Yq2Noa/q0
ああ、せっかく気付いてくれたのに。
ホントに可愛くないな、あたしは。

ミーティングが終わったらしく、気合の入った挨拶の後部員たちは散っていった。
その中の数人が、永佳たちの方へ近付いてくる。
以下略



575:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 19:13:54.59 ID:Yq2Noa/q0
生まれて初めて目の当たりにする、見知った人間が殺される瞬間。

田中顕昌(男子十一番)の突然すぎる死に、教室内にはいくつもの悲鳴が重なり合って響き、黒板の前に並ぶ政府の人間たちから少しでも離れようと自分の席を放棄して教室の後ろ側にクラスメイトの大半は逃げて恐怖に顔を引き攣らせている。
木戸健太(男子六番)も自分の後ろの席に座る幼馴染の鳴神もみじ(女子十二番)の手を引きながら後方に下がり、同じように朝比奈紗羅(女子一番)を連れてきた真壁瑠衣斗(男子十六番)と共にもみじと紗羅を隠すように立ち、ライド(担当教官)たちを睨みつけた。

以下略



576:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 19:15:47.68 ID:Yq2Noa/q0
しかし、瑠衣斗は瑠衣斗なりに健太たちを見てくれていたのだ。
麗を信頼し、健太や咲良のことを気遣ってくれるその気持ちが嬉しかった。

「はいはい静かにー!
 みんな、着席してえな、話が前に進まへんやんかー!
以下略



577:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 19:16:53.33 ID:Yq2Noa/q0
発言したのはアキヒロだった(何故かアキヒロだけは関西弁ではないのだが、淡々としたその口調は、標準語とはこんなにも冷たいものなのかと感じさせた)。
その内容に、教室内に一気に緊張が走る。

「アッキーどないしたん、なんかご機嫌斜め?
 そんなんせんでも、田中君のこともあったし、春川君やってわかってるんやろ?
以下略



578:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 19:17:20.63 ID:Yq2Noa/q0
アキヒロの冷え切った言葉は、確実に生徒たちの心に植え付けられた。
周りの友人に視線をやっては、その視線が誰かとかち合うと慌てて逸らす――アキヒロの目的が生徒たちを疑心暗鬼にさせることだったとすれば、それは見事に成功したと言っていいだろう。
健太も左隣の優人や、右隣の日比野迅(男子十五番)と視線が合った時、相手を見続けることに恐怖を感じて視線を外してしまった。
もしもやる気だったら――このクラスには良いヤツが凄く多いと思っていたはずなのに(迅なんか、良いヤツ代表だと思ってきた。あんな出来たヤツ、早々いない)、今は疑う気持ちがどうしても先立ってしまう。

以下略



579:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 19:18:11.84 ID:Yq2Noa/q0
 じゃあ、名前読み上げるなー。
 男子六番・木戸健太君」

健太はびくりと肩を震わせた――おいおい、まさかの俺かよ。
周りの視線が自分に向けられるのを感じた。
以下略



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