過去ログ - さやか「こどもたちのからあげだよ!召し上がれ!」 ほむほむ「ホビャアアアアアアアア!!」
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[sage saga]
2013/11/18(月) 04:30:09.37 ID:SvwQ9ySq0
50 めがほむは尋ねる
作業場に到着し、突然仔りぼちゃんが現れた時は驚いてしまった。
しかもその手には弓が握られ、自分に狙いを向けようとした。
でもめがほむは全然怖くなかった。
だって、仔白ちゃんが全力で守るって言ってくれたんだから!
その約束は果たされ、仔白ちゃんは現れた。
ホミュゥー… わな だったんだね
妹に矢を突きつけられた仔りぼちゃんは、呻くように言った。
そう、これは罠だったのだ。
仔りぼちゃんを陥れるための。
そして自分はその囮。
それを理解したのは、今この瞬間だった。
あの恐ろしい事件はやっぱり終わっていなかった。
その犯人は、仔りぼちゃんだったのだ。
稀少種のこどもが犯人。
なんて恐ろしい事実なのだろう。
しかも自分の姉を捕らえなければならない仔白ちゃんの苦悩はどれだけのものだったのだろう。
その優しさと強さに、思わず目に涙が溢れる。
ミャッドミャドッ! おねえちゃん うごかないで!
仔りぼちゃんとの間に割って入った仔白ちゃんは、強い口調で命令した。
ホミュ? ホミュー? どうしたの? こわいかおして?
それでも仔りぼちゃんは、臆することなく妹に尋ねる。
この期に及んでとぼける気なのだろうか。
ミャッドミャドォ! いま めがほむに なにを しようとしたの!
仔白ちゃんはその問いを無視して核心に迫ろうとする。
めがほむは息を呑んで仔りぼちゃんの返事を覚悟した。
しかし、その回答は拍子抜けするほどあっさりと、何の緊張もない声で、重苦しい静寂を作ることもなく返ってきた。
ホミュホミュー めがほむを ころそうとしたんだよ
「昨日の夜はよく眠れた?」とか、「今日は一緒に遊ぼうよ!」とか、そういう日常の会話の返事をするように、あまりに自然に。
だからその言葉の意味に、恐ろしさに気付くのに少し時間がかかってしまった。
ミャッドミャッドオオォォ!!!! どうして そんな ことするの!!!!
仔白ちゃんの怒号で、めがほむはやっと恐怖を覚えてブルリと震えた。
ホミュホッミュ? だって そいつ れっとうしゅだよ?
ミャドォ… おねえちゃん…
仔りぼちゃんの冷淡な答えに仔白ちゃんはとうとう言葉を失ってしまった。
ずっと一緒に育ってきた姉妹が、理解の及ばない存在となってしまったのだ。
何を言えばいいのか、もはや分からないのだろう。
その応酬の間隙にめがほむは意を決して言葉を挟む。
ホムーホムー? ほんとうに まどまどを ころしたの?
それはどうしても、声を震わせながらでも尋ねたかったこと。
今さっき自分に矢を向けたのは疑いようのないこと。
しかし、他の犯行までも本当に仔りぼちゃんの仕業なのか。
いつも自分を気にかけてくれて、困っていると助けてくれて、あの日デートに誘ってくれたまどまど。
あの優しいまどまどを、仔りぼちゃんが本当に殺したのか。
だって稀少種は私たちのヒーローなんだよ…。
僅かに残った信頼を、仔りぼちゃんへと投げかけた。
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