過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part8
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1000: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2014/02/01(土) 23:24:46.54 ID:gLjesAt+o

「歩いていたら偶然アーニャンを見かけたから、つい声をかけちゃったにゃ。今からどこかにお出かけ?」

 今のアーニャの状況を知らない二人は、何の遠慮もなしに近づいてきた。
 アーニャとしてはできれば早く自分の部屋に戻りたかったので、ここで引き止められるのは少し困る。

「ダー……。ええ、少し、急ぎの用事があるので……自宅に必要なものを取りに戻る途中だったんです」

 なので、とりあえず急いでいることは明確に伝えつつ、正直に、だが事の本筋を伝えないように言葉を返す。
 きっと今のアーニャの『用事』の内容を伝えればこの二人のことだ。強引にでも協力するとか言い出しかねない。

 それは避けなければならない。先ほど一人ですべてを終わらすと決意したばかりなのだ。
 だから何も二人には教えない。何も言わずにアーニャは去ることを選んだ。

 そんなアーニャの胸中を知りえないみくはいつもと変わらない様子で話す。

「こんな寒い中アーニャンもだいへんだにゃあ……。みくもできればこたつの中でのーんびりしていたかったんだけど……」

 みくは不満そうな顔をしながらため息を吐く。その息は寒さで白く昇っていく。

「のあチャンに買い物行くからって無理やり連れだされたにゃ。みくをこんな雪の日に連れ出すなんてホントにひどいにゃあ……」

「……なにみく?こんな寒空の中、私一人買い物に行かせて……貴女はこたつで、安息を楽しむつもりだったのかしら?」

 半ば強引に連れ出されたことに文句を言うみくだったが、それをのあは隣のみくを横目でじろりと見つめる。



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