過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part8
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◆6osdZ663So
[sage saga]
2013/12/28(土) 05:13:26.60 ID:L/U3Ebl6o
白兎「……」
やがて、電撃による発光が収まって、周囲の様子がはっきりと見えるようになる。
白兎「電気を作り出して、溜め込んで、放つ。この3つの動作にそれぞれタイムラグがあるな」
白兎「使いこなせば瞬間的に大量の電気の作り出して即座に放つこともできるはずだけど」
白兎「こればかりは要練習かなぁ?」
白兎「さて……」
独り言を呟いた後、白兎はその実験結果を確認する。
聖來「……」
果たして聖來の姿は先ほどと変わらず無事にそこにあった。
紗南(ほっ……)
後方に隠れる少女が安心して大きく息をつく。
白兎「なるほど、そんな風に防いだのか面白いな」
代わりに聖來と白兎の間には、
夥しい数の刀が絡み合い連なって格子の様に存在していた。
電撃によって焼け焦げたその刃達は、次の瞬間には砕け散り、
その内側からはボロボロになった枯れ葉が数枚現われる。
妖刀『月灯』の分身たる刃。
聖來は『月灯』の特性を使って、道に落ちていた枯れ葉を刀に変じさせていた。
白兎の電撃は聖來には届かず、その前方に存在する刀の群れにぶつかると突き刺さる地へと注がれて、
聖來は無傷で電撃をやり過ごすことができたのだ。
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