過去ログ - 律子「SIGNAL」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:25:04.97 ID:QNqxVs210

 朝、やけに寒いなと思いながら起きると既に隣はもぬけの殻になっていた。
時計を見ると既に9時を回っている。もう高い位置にある太陽が部屋を照らしていた。

P「起こしてくれりゃいいのに」
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:25:53.86 ID:QNqxVs210

 …………。

 木々が後方に飛ぶように過ぎ去る。
助手席に投げられたスマホのスピーカーから響の困惑と涙をこらえるような、助けを求める声が響く。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:26:42.51 ID:QNqxVs210

¶「すいません、俺も連絡受けてきたんですけどどうしていいのか分からなくて」

P「アイドルを守ってくれただけで十分だよ。状況は電話の通り?」

以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:27:19.34 ID:QNqxVs210

 朝飯分の熱量を消費しきった体を畳に預ける。どこかでカロリーを摂取しないと死ぬ。
控え室の天井がやけに眩しく感じた。目を閉じてもまぶたがほんのりと赤みを帯びている。

 ふと、右目だけが何かに遮られたのか真っ暗になった。
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:28:03.88 ID:QNqxVs210

¶「あー腹減りましたねー」

 入りますよー。といった感じで後輩がノックもなしに控え室のドアを開けた。
心情的にも物理的にも冷たい空気が控え室に流れ込むのを感じた。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:28:41.03 ID:QNqxVs210

 ひまわりの咲くような笑顔がはじける。ただその笑顔を見れただけで今日一日の苦労が吹き飛ぶようだった。
ん? 今日一日? 何か大切な事を忘れている気がしている。なんで今日は休みだったんだっけ?

P「…………今何時?」
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:29:15.96 ID:QNqxVs210

 …………。

 信号が雨で薄く広がっているように見える。停止を義務づけられた色でうすぼんやりと。
片足の貧乏ゆすりが止まらない。さっさと動け。
以下略



31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:30:04.92 ID:QNqxVs210

 人には怒り方ってのがあると思う。例えば爆発するタイプ、俺とか。
体育会系は怒るときに怒ってその後はからっとしてるやつが多い気がする、後輩とか。ねちねち怒るタイプ、多分千早。とことん話し合うタイプ、多分春香。

 そこそこ付き合いが長くなればその人物の怒り方とその対処方法みたいなのが見えてくる。
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:31:09.17 ID:QNqxVs210

 …………。

 駐車場に停める手間が惜しい。雨の降る路肩に車を乗り捨てる。
雨が降って濡れる人ごみ、街、街灯、アスファルト。全てが膜がかかったように薄く輝いていた。
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:31:55.30 ID:QNqxVs210

律子「遅刻。ですよ」

P「ごめん」

以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/11/20(水) 20:32:51.51 ID:QNqxVs210

P「え? 知ってたの?」

律子「ええ。真美のプロデューサーから連絡受けてましたからね」

以下略



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