111: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/03/06(木) 15:37:13.15 ID:XgL2boKS0
シンジがドMへと目覚めたきっかけは、言うまでもなく綾波レイのビンタが原因である。
「お父さんの言う事が信じられないの?」
「信じられる訳ないよ。あんな父親なんか!」
レイは振り向くと、シンジの頬を無言ではたいた。
響き渡る炸裂音。
この時にシンジが受けた衝撃と快感は彼の中でとてつもなく巨大なものであり、それは全宇宙の全ての始まりとされているビッグバンにもよく似ていた。
今からおよそ百四十億年前に、無の状態から突如として誕生したとされている宇宙。
全ての物質とエネルギーがそこに集約し、極端な高温高密度状態の中で宇宙は爆発的に膨張したと言われている。
時間や空間という概念もその時に誕生したと言われ、そして宇宙は今もなお膨張し続けている。
広く、深く、どこまでも。
この狭い世界の中で、我々は一体どれだけの事を知っているというのか。
人は海やあるいは山を見て、その大きさに感動し、自分の抱えている悩みや自分という存在がいかに小さいかという事を思い知らされるのだが、しかし、その海や山さえも宇宙全体から見れば海岸の砂粒程度の大きさでしかないのだ。
我々が住むこの銀河系にはおよそ二千億個の星があると言われており、この宇宙には銀河が一千億個以上あると考えられている。そしてこの宇宙に散らばる大小無数の星々の混雑度について、とある天文学者は「ヨーロッパ大陸に蜂が三匹飛んでいる程度」と述べた。
これほどまでに宇宙は広大であり、そして果てしない。
嗚呼、この壮大なる宇宙! 我々は知らねばならない! 人間が如何にちっぽけで、如何に短い時の中を生きているのかを!
そんな事を思いながら、シンジは射精した。
それは爆発的な射精で、ビッグバンによく似ていた。
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