過去ログ - 碇シンジの日常
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137: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/04/20(日) 16:17:41.37 ID:sHZqfuKZ0
教室の隅に固まって、もそもそと手で弁当を食べる三人。

カヲルはみんなを慰める為にモーツァルトの「レクイエム」を歌い、「うるさい、黙れ」とアスカに言われて寂しげにそこから立ち去った。

マリは全員を慰めようとレバーを一つずつあげ、全員から微妙な表情をされた。

ケンスケは「良かったらこれを使ってくれよ」とボールペンをそれぞれ二本ずつ渡し、揃って窓の外に放り投げられた。

アスカもレイもシンジも、手がべたべたの状態で、学校最大の楽しみはいつの間にかとても物悲しい気分に変わっていた。


不意に、何でこんな事になったのかという論争が起こった。

アスカはエコヒイキのせいだと言い、レイの弁当に唐揚げを放り込んだ。

レイは弐号機パイロットのせいだと言い、アスカの弁当にグリーンピースをばらまいた。

シンジは僕が予備の箸を持ってこなかったから僕がいけないんだと言い、アスカとレイは揃って謝った。

マリは「仲良き事は美しきかにゃ」と感慨深けに呟き、カヲルはみんなの為にドヴォルザークの「新世界」を口ずさんで、レイは「うるさいから黙って」とカヲルに注意し、ケンスケは外でボールペンを探していた。

トウジはまだ購買に辿り着けていない。


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