過去ログ - 碇シンジの日常
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74: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/03/02(日) 22:08:59.07 ID:J+Hw8iuQ0
そんな彼が遂に脱いだ。

友人との絆を守る為に、彼は着ていたジャージを脱ぎ捨て、代わりにセーラー服とスカートを身に纏ったのだ。

さながらそれは騎士が友と家族と祖国を守る為に甲冑を身に纏って戦場へと赴く様に似ていた。

男には、退いてはならない時がある。

果敢に挑まねばならない時もある。


「ケンスケ……。ワシな、今日から男の娘デビューするんや」

逃げ出したい衝動を堪える為、トウジは下唇をぐっと噛み、声を震わせながらそう告げた。

目尻にはほんの少しの涙。

彼はともすれば揺るぎそうな自分の決意を不退転のものとして表明するかの如く。

ナチスドイツの軍人が「ハイル、ヒトラー!」と叫ぶかの如く。

Vサインを作って、それを額に当てて見せた。

「チェキラっ♪」

「…………」

ケンスケは無言でトウジを殴り付けた。


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