93: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/03/04(火) 18:21:10.21 ID:pV7V1bap0
それから二人は電話番号を交換し、その日はテントで一緒に寝た。
ケンスケは無論寝込みを襲うような真似はしなかったが、彼の心はどことなく満たされていた様な気がする。
それはカヲルと一緒に寝る時の様な、激しい満たされ方ではなかったが、ケンスケはそこに安らぎと安心感を見いだしたのかもしれない。
その日以来、二人はちょくちょく連絡を取るようになり、たまに会って一緒に食事をする様な仲となった。
ゲンドウは自分の事についてはあまり多く語らなかったが、ケンスケはそれでも満足していた。
ゲンドウは色々と悩み事や愚痴を話す事が多かったからだ。
信頼されているんだろうな、とケンスケは思う。
それと同時に、この人は僕が助けてあげなきゃ、という一種の母性本能にも似た気持ちが沸き上がった。
それが恋心へと変化するのに時間はそれほど多くはかからず、気がついた時にはケンスケはゲンドウに対して心臓が溶けるほど熱く恋い焦がれていた。
恋はいつだって唐突であり、そしてひどく切ない。
この燃え盛るような熱い想いをどこにぶつければいいんだろうと、ケンスケは今日も激しく精子を飛ばす。
一メートル二十七センチ。
自己新記録を更新した。
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