4: ◆vMrM7btFzA[saga]
2013/11/22(金) 18:44:49.06 ID:fx8HGgWAO
巴さんの様子を見て一度頷くと、杏子は私と向かい合った。
「アタシからも、一応聞いとく。本当に、一緒に来る気はないのかよ?」
「ええ。気持ちは有り難いけれど、私はここを離れる気はないわ」
キッパリと私は言った。
そんな私に杏子は深々と溜め息を吐いて肩を落とす。
「理由はやっぱり、言えないのか?」
「それは……」
今ここであの子の事を話しても、信じて貰えるとは思えない。
それに話したら話したで、正気じゃないと思われて連行されてしまうに違いない。
「……」
結局私は、杏子の問いに答える事は出来なかった。
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