過去ログ - 春香「トランプタワー」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/23(土) 17:37:08.68 ID:iw9CbjUR0
今から2週間前の事、この765プロの輝きを求めるアイドル達に、転機が訪れた。

「フェスですか!?」
「ああ」

驚く春香に対して、彼は頷いた。

彼というのは、春香達765プロのアイドルをプロデュースしている、プロデューサーのことである。

「いつやるんですか?」
「2週間後だ。そして、そのフェスに行くメンバーも、俺は決めてるぞ。あずささんとやよい、雪歩、それと、春香。お前だ」
「え、えぇ!?」

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/23(土) 17:42:32.49 ID:iw9CbjUR0
「わ、私なんかがいいんですか!?」
「これは特に最近頑張ってる人達に行って欲しかったからな。ただ、フェスだし、分かってるな?」
「......はい、もちろんです」

嬉しそうに飛び上がった後、彼の刺した言葉に、春香は俯いた。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 17:46:55.06 ID:iw9CbjUR0
「よし、勝つぞ。フェス。お客さんをいっぱい、俺達のところに入れるんだ」
「はい!」

キリッとした春香の声が、事務所に響く。

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/23(土) 17:52:23.53 ID:iw9CbjUR0
そして、そこから1週間。

練習を重ねた4人は、歌の歌詞もバッチリ覚え、準備はほぼ完了していた。

......そう、歌はいいのだ。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/11/23(土) 17:53:01.04 ID:iw9CbjUR0
続きはまた後で。とりあえずスレを立てたかったんです


6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/11/23(土) 18:57:36.53 ID:XPL4cF0AO
このままだと会話は1行空けた方が見やすいって言ってくるよ。


7:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 21:36:15.83 ID:CXnOni3h0
指摘感謝です


8:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 21:41:17.49 ID:CXnOni3h0
「じゃあもう一度、最初からいくぞ」

「「「「はい!」」」」

4人の声がレッスン会場に響き渡り、心地よく反響する。
以下略



9:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 21:45:20.64 ID:CXnOni3h0
「は、はい!」

名前を叫ばれた春香が、その場でくるりと回ってみる。360度回り、ぴたりと……

「おっとっと……うわぁ!」
以下略



10:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 21:50:45.43 ID:CXnOni3h0
「……そうですね」

春香が俯く。不安そうな顔をするメンバーの顔を一瞥する。彼女たちも、何か感じているのだろうか。

「プロデューサー……今の言い方は、その、ちょっとひどいかなーって」
以下略



11:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 21:55:47.29 ID:CXnOni3h0
ビデオを見てみると、やはり何かがない。彼は気になって、律子のプロデュース風景を撮ったものも見てみた。

「はい、止めて。この基礎、カウントを忘れるとできなくなるからね? きちんとカウントをするのよ」

「はい!」
以下略



12:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 21:58:13.72 ID:CXnOni3h0
「ストーップ!」

律子の大声に、ぴたりと動きを止める彼女達。

「一人でやろうとしないの! ダンスは皆でやるんだから、他人と動きを合わせなきゃ。ばらばらよ?」
以下略



13:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:02:25.34 ID:CXnOni3h0
「おはようございまーす。プロデューサーさん、今日もダンスレッスンですか?」

出社してきたアイドル達に、彼は一言こういう。

「いや、今日はあそこにあるトランプ使って、タワーをつくってくれ」
以下略



14:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:11:23.42 ID:CXnOni3h0
「……ということなんだけど」

春香がそのことを伝えたとき、雪歩たちは彼から春香が聞いた時のように、ぽかんと口を開けていた。

「トランプは、これかしら?」
以下略



15:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:16:33.42 ID:CXnOni3h0
5分経ち、10分経ち、4人はトランプタワーの完成をさせるために、懸命にカードを立てた。

そしてついに――

「あ、できた! できたよ!」
以下略



16:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:22:09.86 ID:CXnOni3h0
「春香ちゃん?」

「ん? あ、うん、私もやるよ。この上にカードを並べて……また立てていくんだよね。2段目の最初は、春香さんが立てちゃいますよー! なーんて」

「うふふ、楽しそうね」
以下略



17:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:29:50.61 ID:CXnOni3h0
「おお、できたか」

「はい! できたとき、すごく感動しました!」

やよいが何の曇りもない目で、彼に伝えた。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/23(土) 22:32:28.81 ID:CXnOni3h0
「じゃあ、レッスンやるか」

「はい!」

それからのレッスンでは、彼だけでなく4人それぞれからも意見がとびだし、それを彼女たちが受けることで、着々とできるところを増やしていった。


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/23(土) 22:38:46.97 ID:CXnOni3h0
そして迎えた、フェス本番。

小鳥に記者が事務所に来ることを伝え、会場で彼女たちの表情を見る。

この日のために用意した衣装も、よく似合っている。彼女たちの表情に、彼もうなずいた。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/23(土) 22:45:01.13 ID:CXnOni3h0
「やよい、調子は?」

「ばっちりです! 今日は、ええっと……あ、ひっしょうきがんっていうので、ご飯に卵かけて食べてきたんで!」

「よし、今の自分の全力を出せよ」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/23(土) 22:50:09.09 ID:CXnOni3h0
空に上がったその言葉は、きっと事務所の人たちにも届いたであろう。

彼女たちは765の看板を背負い、その代表としてこのフェスのステージに立つのだ。

「ハッ、まさかこんな時代に、仲良しごっこしてる奴らがいるなんてな。ムカつくぜ」
以下略



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