11:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 21:55:47.29 ID:CXnOni3h0
ビデオを見てみると、やはり何かがない。彼は気になって、律子のプロデュース風景を撮ったものも見てみた。
「はい、止めて。この基礎、カウントを忘れるとできなくなるからね? きちんとカウントをするのよ」
「はい!」
12:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 21:58:13.72 ID:CXnOni3h0
「ストーップ!」
律子の大声に、ぴたりと動きを止める彼女達。
「一人でやろうとしないの! ダンスは皆でやるんだから、他人と動きを合わせなきゃ。ばらばらよ?」
13:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:02:25.34 ID:CXnOni3h0
「おはようございまーす。プロデューサーさん、今日もダンスレッスンですか?」
出社してきたアイドル達に、彼は一言こういう。
「いや、今日はあそこにあるトランプ使って、タワーをつくってくれ」
14:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:11:23.42 ID:CXnOni3h0
「……ということなんだけど」
春香がそのことを伝えたとき、雪歩たちは彼から春香が聞いた時のように、ぽかんと口を開けていた。
「トランプは、これかしら?」
15:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:16:33.42 ID:CXnOni3h0
5分経ち、10分経ち、4人はトランプタワーの完成をさせるために、懸命にカードを立てた。
そしてついに――
「あ、できた! できたよ!」
16:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:22:09.86 ID:CXnOni3h0
「春香ちゃん?」
「ん? あ、うん、私もやるよ。この上にカードを並べて……また立てていくんだよね。2段目の最初は、春香さんが立てちゃいますよー! なーんて」
「うふふ、楽しそうね」
17:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:29:50.61 ID:CXnOni3h0
「おお、できたか」
「はい! できたとき、すごく感動しました!」
やよいが何の曇りもない目で、彼に伝えた。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/23(土) 22:32:28.81 ID:CXnOni3h0
「じゃあ、レッスンやるか」
「はい!」
それからのレッスンでは、彼だけでなく4人それぞれからも意見がとびだし、それを彼女たちが受けることで、着々とできるところを増やしていった。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/23(土) 22:38:46.97 ID:CXnOni3h0
そして迎えた、フェス本番。
小鳥に記者が事務所に来ることを伝え、会場で彼女たちの表情を見る。
この日のために用意した衣装も、よく似合っている。彼女たちの表情に、彼もうなずいた。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/23(土) 22:45:01.13 ID:CXnOni3h0
「やよい、調子は?」
「ばっちりです! 今日は、ええっと……あ、ひっしょうきがんっていうので、ご飯に卵かけて食べてきたんで!」
「よし、今の自分の全力を出せよ」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/23(土) 22:50:09.09 ID:CXnOni3h0
空に上がったその言葉は、きっと事務所の人たちにも届いたであろう。
彼女たちは765の看板を背負い、その代表としてこのフェスのステージに立つのだ。
「ハッ、まさかこんな時代に、仲良しごっこしてる奴らがいるなんてな。ムカつくぜ」
35Res/26.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。