8:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 21:41:17.49 ID:CXnOni3h0
「じゃあもう一度、最初からいくぞ」
「「「「はい!」」」」
4人の声がレッスン会場に響き渡り、心地よく反響する。
9:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 21:45:20.64 ID:CXnOni3h0
「は、はい!」
名前を叫ばれた春香が、その場でくるりと回ってみる。360度回り、ぴたりと……
「おっとっと……うわぁ!」
10:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 21:50:45.43 ID:CXnOni3h0
「……そうですね」
春香が俯く。不安そうな顔をするメンバーの顔を一瞥する。彼女たちも、何か感じているのだろうか。
「プロデューサー……今の言い方は、その、ちょっとひどいかなーって」
11:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 21:55:47.29 ID:CXnOni3h0
ビデオを見てみると、やはり何かがない。彼は気になって、律子のプロデュース風景を撮ったものも見てみた。
「はい、止めて。この基礎、カウントを忘れるとできなくなるからね? きちんとカウントをするのよ」
「はい!」
12:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 21:58:13.72 ID:CXnOni3h0
「ストーップ!」
律子の大声に、ぴたりと動きを止める彼女達。
「一人でやろうとしないの! ダンスは皆でやるんだから、他人と動きを合わせなきゃ。ばらばらよ?」
13:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:02:25.34 ID:CXnOni3h0
「おはようございまーす。プロデューサーさん、今日もダンスレッスンですか?」
出社してきたアイドル達に、彼は一言こういう。
「いや、今日はあそこにあるトランプ使って、タワーをつくってくれ」
14:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:11:23.42 ID:CXnOni3h0
「……ということなんだけど」
春香がそのことを伝えたとき、雪歩たちは彼から春香が聞いた時のように、ぽかんと口を開けていた。
「トランプは、これかしら?」
15:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:16:33.42 ID:CXnOni3h0
5分経ち、10分経ち、4人はトランプタワーの完成をさせるために、懸命にカードを立てた。
そしてついに――
「あ、できた! できたよ!」
16:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:22:09.86 ID:CXnOni3h0
「春香ちゃん?」
「ん? あ、うん、私もやるよ。この上にカードを並べて……また立てていくんだよね。2段目の最初は、春香さんが立てちゃいますよー! なーんて」
「うふふ、楽しそうね」
17:iw9CbjUR0[saga]
2013/11/23(土) 22:29:50.61 ID:CXnOni3h0
「おお、できたか」
「はい! できたとき、すごく感動しました!」
やよいが何の曇りもない目で、彼に伝えた。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/23(土) 22:32:28.81 ID:CXnOni3h0
「じゃあ、レッスンやるか」
「はい!」
それからのレッスンでは、彼だけでなく4人それぞれからも意見がとびだし、それを彼女たちが受けることで、着々とできるところを増やしていった。
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