過去ログ - 【魔法少女まどか☆マギカ】 神の子の物語
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[saga]
2013/11/28(木) 22:48:19.34 ID:XGcLYe//0
しかも、そのあと、もう1人の幼馴染、志筑仁美に、こう話しかけられた。
「はじめまして。鹿目まどかさん。わたしく、志筑仁美といいます。久しぶりの日本で、戸惑うことも
ありますでしょうけど、これから、一緒のクラスメートとして、がんばっていきましょうね。」
「はじめましてって…ひ…仁美ちゃん?」
まどかは、何かの嘘、と思った。
仁美ちゃんとは、さやかちゃんと一緒に、三人で、川に遊びにいくような仲だったのに。
覚えてくれてないの?
三年たったら、私のこと、すっかり忘れてしまったの?
「仁美ちゃん、どうしてそんな…。私、まどかだよ?三年間、アメリカにいたけれど……その前は、
いつも一緒だったよ…?」
「あら?」
仁美は、とても意外そうな顔をして、目を大きくさせて、手で口を覆った。
そして、きょとんとなったあと、あららと笑い始めた。
「いやですわ、鹿目まどかさんったら。それが、アメリカ式冗談、ですの?一瞬、本当に、昔にもお会い
したことあるんじゃないかって思ってしまいましたわ……鹿目さんは、面白い方ですのね。」
「…えっ?そんな…。」
まどかは信じられない気持ちだった。
誰も覚えてない。私を。
まるで、”今の今まで存在しなかった”かのように。
そして、逆に、私を覚えてくれているような素振りをみせるのは、私の知らない、黒髪の女の子。
初対面なのに、私のほうがリボンが似合うって言ってくれた子。
どうして?
三年間で、こんなに変わってしまうなんて…。
変わってしまった。
何もかもが。
さやかにも、仁美にも、すぐに三年前の自分を思い出してくれない、それがなにより、悲しくて、寂しくて、
孤独な気持ちになった。
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