31: ◆mfj2eJ7y7c[saga]
2013/12/01(日) 00:47:39.21 ID:PAEU29WDO
「なんで驚いてるんだ? ラウラが声を掛けてきたんだろ?」
「あ、ああ……特訓で喉が渇いているだろうと思って用意してきたんだ」
「じゃあご馳走になろうかな」
練習の最中にターゲットの一夏が現れるとはな……。しかし動揺を隠して巧くお茶に誘えたぞ。
手近な椅子とテーブルに着席して、水筒からお茶を淹れて一夏に渡す。
「いただきます……うまい! それにちょうどいい温かさだ!」
「そうか……良かった」
60度の適温で淹れたお茶をしっかり保温したこの水筒は、高性能な軍支給品だ。ドイツの技術力は世界一なのだ。
しかし何よりも……一夏のうまいという言葉を聞いて安堵した。
「体を動かした後には、たっぷり飲めるこれくらいの温度が良いな。ラウラ、おかわりある?」
「ああ。まだあるぞ」
お茶が美味しく飲める、かつ水分を求めているだろう一夏に、最も適した温度だったようだ。狙い通りで良かった。
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