193:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/04(水) 05:21:11.14 ID:AKdwvEE2o
そう言って、彼女はまどかの方を向いた。
首元にもう、私の口付けはない。
それでも彼女は、その感情を受け止めていた。
194:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/04(水) 05:21:49.27 ID:AKdwvEE2o
その言葉を受けたまどかは、少しだけ衝撃を受けたような顔をして、そしてすぐ、満面の笑みに変わる。
心強い言葉だった。
まどかのその表情がきっと、すべての答えだった。
195:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/04(水) 05:22:24.04 ID:AKdwvEE2o
「さやかは、やっぱり、あたしを置いていくんだな」
196:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/04(水) 05:22:56.85 ID:AKdwvEE2o
「なぎさ、いえ、べべと呼ぶべきかしら」
197:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/04(水) 05:24:24.81 ID:AKdwvEE2o
三人を包む光は強くなり、だんだんと空へと昇って行く。
その時が来たんだろう。
ごしごしと目元を擦って、ともすれば震えてしまいそうになる声を絞って、力の限り、伝える。
198:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/04(水) 05:25:54.86 ID:AKdwvEE2o
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199:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/04(水) 05:27:56.35 ID:AKdwvEE2o
「……それにしても、本当に、どうすればいいのかしら」
200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/04(水) 05:29:49.62 ID:AKdwvEE2o
「きゃ、っ」
201:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/04(水) 05:30:17.01 ID:AKdwvEE2o
「概念になったわたしに、人間として生きたわたしの証を返して、わたしは消えてしまうはずだった」
202:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/04(水) 05:30:43.52 ID:AKdwvEE2o
胸を叩く声。
何よりも求めた声。
時を超えて存在する円環の理に、魔法少女として全うする一生など、きっと砂粒程度の時間ですらないのだろう。
だからきっと、そんなわがままも、許してもらえたんだろう。
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