77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:55:58.07 ID:GsNnYoHao
ともあれ、その美樹さやかが来た以上、私がそこでやれることは、もうない。
意識を一度自分に戻し、ふと独り言をこぼす。
「一対四、ね。それでも私に勝てるのかしら」
「そうね、もしかしたら負けるかもしれない。そうしたら、どうなるのかな」
遠く、独り言を呟きながら私も、片手間に魔獣を千切って捨てていく。
その勢いも規模も、彼女たちとは比べ物にならない。
きっと勝負にすらならないだろう。
それでもどこか、その可能性を案じてしまう。
この世界を守りたいのに、倒されるわけになんていかないのに、力尽きて倒れ伏す自分の姿が、頭にこびりついて離れない。
そんな気持ちを振り払うように、一際大きく力を絞って、周囲の魔獣を殲滅した。
そして、また視界をインキュベーターに繋ぎ、彼女たちへと戻す。
どうやら早速、苦戦しているようだった。
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