10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/12/02(月) 23:14:13.35 ID:7uDsyhBso
そんな私たちに転機を持ち込んでくれたのは、意外にも律子だった。
「おはよう、千早ちゃん」
「おはようござ……えっ?」
ある日、朝早くに呼ばれて事務所に向かうと、髪をばっさりと切ったあずささんが居た。
「あずささん、その髪は?」
「似合うかしら?」
「似合い、ます。その、とても。でも、どうしてそんな急に」
「竜宮小町の話は知ってる?」
「知っています。律子が、新しくチームを率いるって」
「私ね、律子さんに声をかけられたの。他には、亜美ちゃんと伊織ちゃんも」
「えっと、おめでとうございます……で良いんでしょうか?」
「ふふふっ、ありがとう」
「でも、どうして髪を……。まさか、律子の指示で?」
「違うわ。髪を切ったのは、覚悟を決めようって思ったからよ」
「覚悟?」
「律子さんの声に応えたい。伊織ちゃんの夢を叶えてあげたい。亜美ちゃんの笑顔を欠けさせたくない。そのためには、今のままじゃダメだと思ったの。私も変わらなきゃって」
「じゃぁ、それを示すために切ったってことですか?」
「えぇ。それと、髪が短いと若く見えるでしょ? 伊織ちゃんも亜美ちゃん若いから、私一人が浮かないようにしないといけないって思って」
「……そう、ですか」
心が騒ぎ立つ。文句が土砂のように流れ込んでくる。
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