過去ログ - P「貴音は笑った。完璧なまでに」
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27:濃茶[saga]
2013/12/06(金) 17:33:30.17 ID:k7lZRgcj0
貴音「昨日の夜何があったのか、全て視ていました」
P「そうか」
貴音「もう一人の貴音が口にした言葉も、それに対するあなた様の言葉も全て、聞いておりました」
貴音「……今、『貴音』は眠りに就いています。ですから、今から私の口にする言葉は彼女には届きません。それを踏まえて、聞いてもらえますか」
P「……ああ」
貴音「……昨晩、『貴音』が話した事は、殆どが真実ですが一部彼女の嘘が混じってました」
P「嘘?」
貴音「私たちはお互いに、意識の中である程度まで干渉できます。例えば、眠気を感じさせたりなどは簡単にできます」
貴音「彼女が私に向ける『殺意』は本物です。しかし、まだ私は、彼女に微塵の傷も与えられていません」
P「……もう一人の貴音が言った、『壊した』って言うのが嘘なのか?」
貴音「はい。私はただ、緩やかに眠らされ、入れ替わられただけです。ですが、彼女がそんな嘘をつく理由もない」
貴音「彼女が、元の四条貴音の方が、少しずつ壊れているのです」
P「なんだって……? 昨日俺が話した、あの貴音が、壊れてる?」
貴音「私への『嫉妬と殺意』、明確に存在する確固たる彼女の感情です。ですがそれと同時に……」
貴音「自分の理想を体現した私に対する『親愛と羨望』、これもまた彼女の持つ感情」
貴音「一見矛盾したこの二種類の感情が彼女の中で渦巻いているのです。その結果、彼女はとても不安定になってしまった」
P「……このままにしたら、もう一人の貴音はどうなるんだ」
貴音「恐らくは、私を殺すまでもありません」
貴音「『貴音』自身が、渦巻く感情に呑み込まれて、消滅します」
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