過去ログ - P「貴音は笑った。完璧なまでに」
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30:濃茶[saga]
2013/12/06(金) 18:13:21.44 ID:k7lZRgcj0
響「……ッ」ガシッ

貴音「ッ……!」

P「お、おい響!」

響「嘘をつくんじゃないぞ、貴音」

貴音「え?」

響「何が「響とは何度か話しています」だよ……忘れたのか?」

響「自分と貴音は同じ時期に765プロに来て、それからずっと、無名の時から一緒に仕事をしてきたんだぞ」

響「なんで無名の頃に一緒に仕事したことを、なかったことみたいに言うんだよぉ!」

貴音「ッ!」

P「!」

響「忘れちゃったのか? 貴音……」スルッ

貴音「あ、あれ……私は、そう、去年の春に、事務所に来て……」

響「それで、事務所に所属したはいいものの秋まで殆ど売れなかったんだ。笑えるほど仕事がなかったぞ」

貴音「……律子さんが、仕事をとってきてくれて……」

響「自分と一緒に出たデパートの屋上でのライブだな。あの時の貴音は、楽しそうだったぞ」

貴音「……」

響「なあ、貴音。実は自分、薄々気づいてたんだ、時々貴音の雰囲気が変わるの」

貴音「え……?」

響「普段の貴音は、歌ったり、踊ったりするときに、ファンのみんなを楽しませようって気持ちが伝わって来るんだ」

響「でもたまに、そういうんじゃなくて、確かに上手いんだけど……楽しそうじゃないんだ。誰かに勝とうとして、ムキになってるみたいに」

貴音「……」

P(響……俺でも全く気付けてなかったのに)


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