過去ログ - P「貴音は笑った。完璧なまでに」
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31:濃茶[saga]
2013/12/06(金) 18:27:58.42 ID:k7lZRgcj0
響「無名の頃、自分と一緒に仕事してた貴音は、どっちの貴音なんだ?」
貴音「……私です」
響「あの時も、貴音は演技をしてたんだな」
貴音「……はい」
響「別に、貴音が演技してたからって、騙されたとかそんなことは思わないぞ。そうやって演技してることを含めて、貴音は貴音だから」
響「でもな、貴音。友達に信じてもらえないって、辛いぞ」
貴音「とも……だち……」
響「自分、まだどうして貴音が二人居て、どうしてどっちかが消えるとかいう話になってるか、聞いてないから分からないけど」
響「友達が悩んでるのに、相談の一つもされなくて、悩んでることにさえ気づけないなんて、これ以上辛いことは、ないぞ……」ジワッ
貴音「! ひ、響……私は……」
響「話してくれよ、貴音ぇ……どんな悩みでも、自分に出来ることならなんでもするからぁ……だから、どっちの貴音も、消えるなんて、嫌だぞ……」
貴音「響……」
貴音「……分かりました。話します、全てを」
――貴音は話した。昨日の夜俺にした話をそっくりと。ただ少し違ったのは、貴音がもう一人の貴音を「殺す」と断言しなかったことだ。
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