18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:32:53.52 ID:gLkbd9Kt0
「これは極秘情報。はやせだけ教えてあげる」
「ありがとう」
「緋月紫音はね、変な力があるの。あくまでウワサだけど、それを見たって人は結こういる。まだ他学年には流れてないけど、二年の間ではウワサの種」
変な力?そんな……。
それじゃああの話、能力や契約っていうのは本当だっていうのだろうか?
「ただあの人、スポーツ万能、頭脳明晰、おまけに美人。男子はもちろん、女子の間でも人気があって、色んな部にも助っ人で大活やくしてるからそんなウワサがあってもイジメとかはないみたい」
極秘情報と言いながらもさくらはペラペラ早口で最後の方はもう普通の声量で話している。
「……、へえ」
私はあいまいにうなずくと、そっと緋月先輩の消えた方に視線をやった。
もう、彼女の後ろ姿は見えなかった。
◇
『……やせちゃん、は……せちゃん、はやせちゃん』
声だ。誰の?この声は、誰?
やわらかく、なつかしい。それでいて、どこか淋しさをにじませたような。
ああ、知ってる私。この声は――
◇
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