17:1[saga]
2013/12/08(日) 09:40:42.68 ID:OWwQizcX0
「いらっしゃいませ。 ……お花、好きなんですか?」
先ほど花に水遣りをしていた店員が声をかけてくる。
「ん……、あぁ……嫌いでは、ないわ」
18:1[saga]
2013/12/08(日) 09:41:11.33 ID:OWwQizcX0
「へぇ……。 なんで、花が好きなの?」
「え? うーん、そうですねぇ。 やっぱり元気をくれるから、ですかね」
「元気?」
19:1[saga]
2013/12/08(日) 09:42:18.84 ID:OWwQizcX0
あれは、いつだったかしら。
20:1[saga]
2013/12/08(日) 09:42:53.33 ID:OWwQizcX0
「その歌を歌えるのは、伊織、お前もなんだよ」
「私も……?」
ゆっくりと頭を撫でられる。
21:1[saga]
2013/12/08(日) 09:43:29.97 ID:OWwQizcX0
「…………さま……? ……きゃく……」
22:1[saga]
2013/12/08(日) 09:43:59.38 ID:OWwQizcX0
未だ納得の行っていないように、眉を八の字にして心配する。
意外と頑固なところもあるのね。 けど、そういうの嫌いじゃないわ。
「だからだーいじょうぶよ。 ……って、あら?」
23:1[saga]
2013/12/08(日) 09:44:31.25 ID:OWwQizcX0
「成る程……。 お買い上げになりますか?」
「いや、今はちょっと行く所があるから。 帰りに買いに来るわ」
「解りました、お待ちしてますね!」
24:1[saga]
2013/12/08(日) 09:45:17.04 ID:OWwQizcX0
「ありがとうございましたー!!!」
一度手を振って、花屋から足を離れていく。
25:1[saga]
2013/12/08(日) 09:45:53.49 ID:OWwQizcX0
・ ・ ・ ・ ・
花の香りが体から消え失せてしまってから十数分。
26:1[saga]
2013/12/08(日) 09:46:31.66 ID:OWwQizcX0
「…………春香?」
そう、今やトップアイドルである、あの天海春香がそこに居たのだ。
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