8:1[saga]
2013/12/08(日) 09:34:52.75 ID:OWwQizcX0
「……あっ、ありがとうございます!!!」
エプロンのなびく音が背中から聞こえてくる。
きっとまた敬虔にも、私に向かって頭を下げているんでしょうね。
"アイツ"のように、九十度腰を曲げながら。
過去の記憶に意識を掠め取られそうになりながらも、
食事の前に使用人に持たせていたコートを回収し、袖に手を通そうとした瞬間、
「よろしいのですか?」
と、使用人が頭を横に倒しながらそう質問する。
あぁ、そういえばそうか。
この子はきっと、私が自分でコートを着ていることに疑問を持っているのね。
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