過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」
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35: ◆cvvZKri7SI[saga sage]
2013/12/11(水) 05:03:02.53 ID:3XmGIBxHo

「対木さんには麻雀があるから、誘っても意味なかったね」
「……」

 私のあの大会での優勝の余波がこんなところにも。

「東海大会なんて凄いよ。新聞に名前も載って、全校朝会でも校長先生が褒めてたんだよ。対木さん、その日いなかったけど」

 表向きは体調不良で欠席という事にしたけれど、単純にそういうのが煩わしかっただけだ。

 テニスコートを右手、グラウンドを左手に、コンクリートを走る。
 この先の『ト』の字を本来ならば右に折れなくてはいけないのだが、もういっそ真っ直ぐいってショートカットしようか。

「駄目だよ、ズルは」
「うるさいな……」

 嫌々押し付けられた割に、委員長らしいことを言う。
 案外にむいているのかもしれない。

 まぁ、私には関係ないことだけれど。

「対木さんは……」
「……」

 少しだけ言いよどむようにして、あまり乱れていない呼吸を整えながら、再び続けた。

「いつもそうなの?」
「なにが」
「だから、その」

「……何にも興味なさそうだな、って」

 大分選んだな、言葉。


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